DMPの概要
DMP(Data Management Platform)とは、インターネット上の様々なサーバーに蓄積されるビッグデータや自社サイトのログデータなどを一元管理、分析し、最終的に広告配信などのアクションプランの最適化を実現するためのプラットフォームのことです。
DMPは、比較的広い概念の言葉であり、定義も様々あります。
(データマネジメントプラットフォームとは)自社や外部などの様々なデータを抱合し、分割・正規化し、それらをすべてのチャネルに入力する技術プラットフォームである。-Forrester Research社-
マルチチャンネルの広告やマーケティング、メディアやユーザーの活性化など、いわゆる“ビッグデータ”と呼ばれるソリューションが具体化したものである。-iab-
1st,3rdPartyのデータを組み合わせることで、即座にキャンペーンの最適化と動きの予測等をすることができるツール
このように、様々な定義がありますが、要するに色々なデータを一元管理することで、今まで不可能だった高度な予測や分析、データの活用を行うためのツールです。
DMPの機能
DMPの機能は、大きくは3つに分かれ、主な機能としては以下になります。
(1)データ収集
・オンラインにおける1st Partyの行動・属性データの取り込み
・オンラインにおける3rd Partyの行動・属性データの取り込み
・オフラインの行動・属性データの取り込み
・異なるデータソース同士を紐付けるIDの付与、取り込み(Cookieを使うのが主流)
(2)データ管理・分析
・データの蓄積
・データの正規化、紐付け
・データの分析
・ユーザーセグメントの作成
(3)データ活用
・セグメント別ターゲットリストの外部システムへの提供
・外部システムで使われた結果データの取り込み(「データ収集」に入れるかどうか悩みどころですが、敢えて「データ活用」に入れます)
DMPの種類
DMPは2つの種類があり、それぞれ役割が異なります。
パブリックDMP
「パブリックDMP」は、Webサイト訪問ユーザーのデモグラ情報や、興味関心・嗜好性等などの外部のオーディエンスデータとデータエクスチェンジさせることができるデータプラットフォーム(様々なWebサイトのオーディエンスデータを集約して整理するデータ格納庫のようなもの)のことです。
プライベートDMP
「プライベートDMP」は、企業独自のマーケティングデータ(購買情報、ユーザープロファイル、各種プロモーションの結果等)や、オーディエンスのWeb閲覧データを集約し、これを外部のオーディエンス情報とシンクさせ構築するプラットフォームです。
これまで取得していた会員データに、従来では取得することが難しかった外部データや、その会員のブラウザデータを組み合わせたものだとすると、理解しやすいと思います。データ格納先が企業側にある点がポイントです。
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